← 目次へ戻る

01 ── 25/26の決算

問い: 監督とフロント中枢を一度に入れ替えるという判断は、どれだけの不振から出てきたのか。 まず25/26シーズンの最終的な数字で、崩壊の規模を確定する。解釈は後続ページに回し、ここは決算書に徹する。

結論: ミランはセリエA を 5位・勝ち点70で終え、4位コモに1点差でチャンピオンズリーグ(CL)圏を逃した。 ヨーロッパリーグ(EL)出場権は確保。前半戦の上位争いから終盤に失速して着地を落とした1年で、得点力とカップ戦の早期敗退が通年の課題として残った。

最終成績

5位セリエA 最終順位
70勝ち点(38試合)
20–10–8勝・分・敗
53得点
35失点
+18得失点差
順位クラブ勝点
1インテル87
2ナポリ76
3ローマ73
4コモ (CL圏ボーダー)71
5ミラン70
6ユヴェントス69

表1. CL圏(4位以内)との差は1点。5〜6位の3クラブが勝ち点70前後にひしめいた。出典: Wikipedia「2025–26 Serie A」。

前半の好調と終盤の失速

シーズンの形は「前半に積み上げ、終盤に落とす」だった。前半戦は上位戦線に踏みとどまり、一時は24試合無敗とも報じられた 報道(連続無敗の正確な起点は確認できないため断定しない)。流れが変わったのは 2026-02-22 のパルマ戦、 ホームでの 0–1 敗戦。そこから取りこぼしが増え、最後の8試合で2勝にとどまって5位まで後退した。

最終節は 2026-05-24、サン・シーロでのカリアリ戦。サレマーケルスの先制後にボレッリとロドリゲスへ逆転を許して 1–2で敗れ、 勝てば届く可能性のあったCL圏を最後に手放した。前季24/25の8位からは順位を上げたが、優勝争いの位置からの転落という印象が残る決着だった。

CL圏との分かれ目: コモ71点・ミラン70点。最終節の自滅がそのまま1点差の着地につながった。 欧州大会は前季8位で出場権がなく、25/26はリーグ戦に集中できた1年でこの結果だった点も押さえておく。

数字の肌触り

得点力という宿題

通年の総得点は53。リーグ最多得点者はレオン(セリエA9得点)で、レオンとプリシッチが全公式戦で各10得点。 参考に、この季のセリエA得点王はインテルのラウタロ・マルティネスで17得点。ミランの得点源は二桁が2人にとどまり、 個の爆発力で押し切るタイプではなかった。失点35・得失点差+18は守備の安定を示すが、優勝・CL圏のクラブは得点でミランを上回った。 終盤に取りこぼしが増えた背景に得点力の頭打ちがあった、という見方は成り立つ 解釈。判断は読者に委ねる。

カップ戦も早期敗退

体制(25/26)

出典