05 ── 既存戦力フィット分析
問い: 今いる選手で、アモリムの3-4-2-1は機能するのか。 ポジション別に在籍・市場価値の事実を並べ、その上で戦術適合度を A–D で評価(解釈)する。 在籍・数値は 2026-06-15 時点の Transfermarkt 掲載を前提とし、移籍は流動的である点に注意する。
結論: 左WB(バルテサーギ)とGK(メニャン)は好適合。2シャドーもレオン・プリシッチという高水準の駒がある。 一方で モビリティ型の固定CF、専任の右WBに不足が残り、3バック全員へのビルドアップ要求も 現有では水準にばらつきがある。補強の焦点はCFと右WBに絞られる。
スカッドの全体像
数値は Transfermarkt 掲載(2026-06-15 時点)。市場価値は同サイトの推定値。
ポジション別の事実
- GK: メニャン(30歳・主将・€20M・2031年まで契約)。第2GKにテラッチャーノ(36歳)、若手トリアーニ(21歳)。
- CB(3バック候補): パヴロヴィッチ(25歳・セルビア・€40M)、デ・ウィンター(24歳・ベルギー・€23M)、トモリ(28歳・イングランド・€17M)、ガッビア(26歳・イタリア・€17M)、オドグ(20歳・€5M)。枚数は5人と厚い。
- 左WB: バルテサーギ(20歳・€22M・2030年まで、2026-06-03にイタリアA代表で先発左SB)。控えにエストゥピニャン(28歳・エクアドル・€12M)。
- 右WB: アテカメ(21歳・スイス・€15M)。サレマーケルス(26歳・€20M・2031年まで)も右で起用可能だが本職の専任は薄い。
- 中盤: ヤシャリ(23歳・スイス・€25M・2030年まで)、フォファナ(27歳・フランス・€23M)、リッチ(24歳・イタリア・€22M)、ラビオ(31歳・€18M、退団傾向の報道)、ロフタス=チーク(30歳・€8.5M)、モドリッチ(40歳・€3.5M)。枚数は十分。
- シャドー(2列目): レオン(27歳・ポルトガル・€50M)、プリシッチ(27歳・アメリカ・€40M、25/26 セリエA8得点)。2シャドーを高水準で埋められる。
- CF: エンクンク(28歳・フランス・€25M、売却の噂)、ヒメネス(25歳・メキシコ・€18M)、フュルクルグ(33歳・ドイツ・€3.5M)。在籍はあるが、アモリム式のモビリティ型として固定できる9番を欠く。
戦術適合度(A–D・評価は解釈)
| ポジション | 主な選手 | 適合度 | 評価の理由(解釈) |
|---|---|---|---|
| GK | メニャン | A | 足元に長け、後方からの保持型に好適。 |
| 左WB | バルテサーギ | A | 20歳でA代表先発。上下動と将来性が要件に合う。 |
| シャドー | レオン/プリシッチ | A | 2列目は高評価の2枚で充足。創造性は十分。 |
| 中盤2枚 | フォファナ/ヤシャリ/リッチ | B | 枚数・質ともに確保。ラビオ流出時の編成は要調整。 |
| 3CB | パヴロヴィッチ/デ・ウィンター/トモリ/ガッビア | C | 5枚と厚いが、全員のビルドアップ水準にばらつき。 |
| 右WB | アテカメ/サレマーケルス | C | 専任の本職が手薄。役割の重複も残る。 |
| CF | ヒメネス/エンクンク/フュルクルグ | D | 在籍はあるがモビリティ型の固定9番を欠く。最優先の補強箇所。 |
表2. 適合度はアモリムの戦術要件(3CBビルドアップ/WB上下動/シャドー創造性/CFモビリティ)に対する筆者の評価であり、解釈にあたる。在籍・市場価値は Transfermarkt(2026-06-15 時点)。
放出が噂される選手(out)
ここまでの在籍リストは放出前の状態で、夏に大きく動きうる。25/26 も テオ・エルナンデス(アル・ヒラル)、レイネルス(マンチェスター・シティへ約€55M)、ティアウ(ニューカッスルへ約€35M)と 主力の売却が続いた。CL逃しを受け、伊メディアは「未来が定まらない9人」を挙げている。以下はいずれも報道報道。
- ラビオ: ナポリのアッレグリの下を望むとされ、ミランは約€20Mを要求と報じられる。
- モドリッチ: CL逃しで契約延長が白紙化するとの観測。退団濃厚との記者発言もある。
- レオン: 最高評価(€50M)の主軸だが、「破格のオファーがあれば売却も」とされ不確実リストの筆頭。
- エンクンク/ヒメネス: 得点に絡めず放出方向。エンクンクは€29M以上が売却の目安と報じられる。
- エストゥピニャン: 定着できず放出候補に挙がる。
足りないピースと補強候補
不足はおおむね2つ ── モビリティ型のCFと専任の右WB。3CBのビルドアップ底上げも課題に挙がる。
2026-06-15 時点では、鎌田大地・トナーリ復帰・マテタ・ヒラ・ゴレツカらの名前が補強候補として報じられていた。 ただしトナーリ(2023年に約€70mでニューカステルへ移籍した選手)の復帰や、ヒラの獲得は「破談観測」も出るなど確度が低く、 いずれも旧体制が描いたリストで監督交代に伴い優先度は組み替わる。確定情報ではない。報道
出典
- Transfermarkt — AC Milan スカッド(在籍選手・年齢・国籍・市場価値、2026-06-15 時点)
- 主力の契約満了年・移籍金は AC Milan 公式・SempreMilan 等に基づく。
- 補強候補の動向は GetFootballNewsItaly・SempreMilan・CBS Sports ほかの報道に基づく(2026-06-15 時点)。
- Football-Italia — 未来が定まらない9人(レオン・モドリッチ・ラビオ)、放出済みは伊メディア報道に基づく。
- 適合度の A–D 採点は筆者による評価(解釈)。